履歴書を郵送するとき、封筒の形式に決まりはあるのか、100均のものでいいのか気になりますよね。
結論から言えば、100円ショップで売られている封筒でも全く問題ないということになります。
しかし実は採用担当者が見ているポイントは他にあるということを知っているでしょうか?
人材会社で責任者をしている太郎坂です。
仕事柄、たくさんの人の履歴書を見てきました。
最近では書類選考がない企業が増えているとはいえ、やっぱり履歴書は転職活動と切っても切れないもの。
一般的に書類選考の通過率は30%ほどだと言われており、人気の求人になると第一印象でのちょっとしたマイナスイメージが致命的と言えます。
面接に呼ばれるかどうかの選考は、採用担当者があなたの封筒を受け取った瞬間から始まっています。
ぜひこの記事を読んで書類選考の突破口を掴んでいってくださいね。
二重線を引いて再利用した使用済みの封筒を受け取ったことがあります。
エコの観点では100点かもしれませんがマナーとしては0点です。
投函前に気を付けるマナー
封筒の形式
封筒は100均で買ったものでも全く問題ないですし、コンビニで買ったものでもOKです。
ただし、サイズに関してはなんでもいいわけではないので購入の際は注意が必要です。
色に関しては「白が最適」といった記載をよく見かけますが、実際に送られてくる封筒はほとんど茶色の印象です。
私も過去2回の転職は茶色の封筒で書類を送りましたが、問題なく採用されています。
家に茶色の封筒しかない場合はわざわざ白色を買い直すほどでもないでしょう。
宛名の書き方
開封する前から「常識のない人だな…」と採用担当者に思われてしまっては元も子もありませんよね。
「御中ナシ」「差出人ナシ」をたまに見ます。
正直、一般常識がない人だなと思ってしまいます。
差出人の欄は、あなたの郵便番号、住所、氏名をすべて記載しましょう。
「とにかく書類が届きさえすればいいのでは?」と思うかもしれませんが、本気で転職したいなら第一印象で損をしている場合ではないです。
特に人気の求人には他にもたくさんのライバルが応募してくるので、些細なことでもマイナスイメージがついてしまうのは避けたいところです。
封筒に入れる順番
応募書類はあくまで紙切れかもしれませんが、転職活動の場ではあなたの名刺代わりとなるものです。
あなたが採用担当者の立場なら、きちんとした順番で送ってきた応募者と、テキトーにバラバラに送ってきた応募者のどちらに会いたいと思うでしょうか?
内定後にすぐ活躍できるイメージを持ってもらうために、最低限のマナーは押さえておきたいものです。
履歴書の向きは、顔写真を貼った面が封筒の宛名から見えるように入れるのが正解です。
重ねる順番は上から
- 送付状(添え状)
- 履歴書
- 職務経歴書
- (指定がある場合のみ)その他書類
となるようにまとめてください。
クリアファイルがない場合は、書類をゼムクリップでまとめるのでもOKです。
料金について
応募書類の郵送はビジネスのやりとりにほかなりません。
なんでもいいから自宅にある切手をかき集めて…では相手にとって失礼にあたります。
意外と見落としがちな郵送料金についても最後まで気を抜かずにしっかり確認しましょう。
私の元にも料金不足の応募書類が届いたことがあります。スマホで調べたり、郵便局に行くのが面倒くさかったんでしょうね…。
Q:料金不足の手紙はどうなるの?
A:料金不足の郵便物の場合下記の方法がとられます。
1) 受取人に届く前に差出人に返送される 2) 受取人に届いて不足額を支払う 3) 受取人が不在だったり、支払いを拒否したりすると差出人に返送される 返送されると肝心の用件が伝わらないことになりますし、受取人に不足料金を払わせるのは少額とはいえ失礼にあたることでしょう。
特に慣れない速達や定形外の手紙を出す場合は、事業所の郵便窓口へお持ちいただくのが確実です。
出典:日本郵便
差し戻された場合も、提出の締め切りを過ぎてしまえば何にもなりません。
郵便局の窓口に行くのが確実です。
履歴書のコピーをとっておく
応募書類は封をする前にコピーを取っておくことをおすすめします。
理由としては「書いたことを忘れてしまうと面接のときに困るから」です。
せっかく面接まで辿り着けたのに、面接で失敗するのは避けたいですよね。
面接官はあなたの履歴書(+職務経歴書)をもとに質問をすることになります。
特に複数の企業に並行して応募している場合は、自分でも企業毎にどんな内容を書いていたか面接までにあやふやになってしまいがちです。
自分の履歴書をもとにどんな質問がくるか想定し、その答えを用意しておくことで、面接対策を具体的に行うことができますよ。
まとめ
以上、投函前に確認してほしい履歴書の5つのマナーについて解説しました。
そんなの採用する側も気にしてないのでは?と思うものもあったかもしれません。
しかしライバルではなくあなたが選ばれるために、こういった少しの手間を惜しむべきではないと私は思います。
ほかにも書類選考についてまとめた記事がありますので、あわせてチェックして見事内定を勝ち取ってくださいね!