ブラック企業で身動きが取れなくなっているあなたへ。
これからどうしよう…と不安に思っている人や、もしかしたら諦めモードの人もいるかもしれませんね。
私自身も1度目の転職でブラック企業にあたってしまったことがあるので、その気持ちは痛いほどわかります。
まず伝えたいのは、ブラック企業にあたってしまうのはあなたの責任ではないということです。
見抜けなかった自分が悪いだなんて思う必要は全くありません。
たまたま投げられた石に当たってしまったようなものです。
今日は元ブラック企業勤務の私が、その体験談と今だからこそ思うことをコラム的に書いてみたいと思います。
少しでもあなたの気づきになるものがあれば嬉しいです。
はじめに
大前提から言うと、「会社に変わってもらう」のは相当難しいと思ったほうがいいです。
そして自分の貴重な時間と労力は、会社のやり方を変えるためではなく、自分の未来を変えるために使ってほしいということです。
まずはその理由について解説します。
ブラック企業で勤務している人に気づいてほしいこと
会社に変わってもらうのは難しい
数々の違法行為やハラスメントが存在しているにもかかわらず、誰もが「どうせ声を上げても無駄だし…」と諦めた顔で仕事をしている。
悲しいことですが、ブラック企業にはよくある風景だと思います。
そんなとき、「この会社をどうにかしなきゃ」とか「なんとかここでやっていかなきゃ」と必ずしも思う必要はありません。
私もブラック企業に勤務していた頃、入社してからしばらくは問題解決のために奔走していた時期がありました。
私なりに会社のやり方を変えようと努力したし、交渉したし、資料も作ったし、他部署の知り合いにも協力をお願いしました。
しかし、なにひとつ聞き入れられませんでしたし、むしろ段々と自分への風当たりが強くなるのを感じ、最後には気力さえも失ってしまいました。
立派な社畜の出来上がりってやつです。
最後には万策尽きてしまったことに絶望を感じてさえいましたね。
場所が変われば状況も変わる
「どうせ何をやっても変わらない」のは、あくまで一時的な状況にすぎません。
そうした絶望は<その会社にいる限り>という条件付きの話ということです。
そんな状況さえ、他の会社に行けば話は変わってきます。
当たり前のようですが、渦中にいると意外と気づかないものです。
日本人はどうしても「耐え忍ぶ」ことを幼少期から教えられているので、なかなか気づけないともいえるかもしれません。
私は冒頭で、ブラック企業にあたってしまうのはあなたの責任ではないと言いました。
だからといって、どこかの誰かがある日突然あなたを助けてくれるわけでは残念ながらありません。
悪いのは会社なのにどうして自分がわざわざ労力を使って転職なんてしなきゃいけないんだという気持ちは過去の私も何度も感じていました。
それでも、自分に火の粉が降りかかっているのなら、自分の身を守るために動くしかないこともまた事実なんですよね。
自分の将来に賭けるほうがコスパは良い
転職なんて面倒で大変なことだと思われるかもしれませんが、多くの場合、ブラック企業のやり方を変えるほうが余程大変でしょう。
そもそも、あなたがまだ20代~30代前半くらいなら、転職市場でもかなり需要はあるんですよね。
今、「いやいやどうせ自分なんて…」と思ったあなたは、少し疲れてしまっているかもしれません。
極端な話をすれば、元気のない時って「会社なんて星の数ほどある」と言われても全然そうは思えないですよね。
冷静に考えれば、ブラック企業の将来に賭けるより、自分の将来の可能性に賭けるほうが余程コスパは良いはずです。
転職は早くて3週間くらいで結果(内定)が出る世界ですからね。
それでも、「今いる会社で、こうなりたい」という理想像が明確に描けるのであれば、そこで努力するだけの価値があるんだと思います。
私は「今いる会社でこんな風になりたい」という理想像が全く浮かばなかったため、転職することを選びました。
さいごに
今日は元ブラック企業勤務の私が、その体験談と今だからこそ思うことをコラム的に書いてみました。
この際、会社のやり方を自分の手で変えるのか見捨てるのかを基準に考えなくてもいいです。
どんなときでも「自分がどこで、どうなりたいのか」を考えてほしいです。
そしてそれを思い描くことが出来たら、ぜひ少しずつでもいいので行動に移してみてほしいです。
今ブラック企業で一人で悩んでいるなら、誰かに相談したり、私のような仕事をしているプロに頼ってみてほしいです。