「10年後には無くなる職業」「AIに奪われる仕事」なんて文字を見るとドキッとしませんか?
自分は大丈夫…?と不安な人も多いと思います。
しかし私は、特定の職業が完全になくなるのはまだまだ先の話になると思っています。
今日はそんな未来予想について、5つの観点で書いてみようと思います。
はじめに
結論から言うと、AI化・システム化にビクビクし過ぎなくていいと私は思っています。
しかし、最近は妙に不安を煽ってくる報道が多いですよね。
そもそも人員カットやリストラの原因は、本当に業務のAI化なのでしょうか?
私はむしろ、根本的な原因はほかにあると思っています。
5つのポイントで見る未来予想
AI化・システム化の現状
近所のスーパーもここ数年で無人レジの数が増えています。
しかし結局トラブル対応のために店員さんが常に2人体制で待機しているのが現状のようです。
無人レジの操作がわからない
バーコードの読み取りがうまくできない
エラーになって画面が進まない
などで頻繁に呼ばれているのを見かけます。
私の住んでいる地方には高齢者もたくさんいますからね。
最近では完全無人の店舗も増えているようですが、今後ますます高齢化が進む日本から完全に店員さんが消える日はまだ遠い気がします。
AI化・システム化が起ころうとも、その分のサポート業務が残ったり、新たに生まれたりするのが世の常なのかもしれません。
産業革命後もなんだかんだで人間は労働してますものね。
では、オフィスワークではどうでしょうか。
ルール変更には人の手が必ず必要
勤めている業界や職種による差も大きいことは承知の上ですが、現役会社員の私の実感としては、むしろ仕事が増えていると感じています。
つい最近導入されたインボイス制度のおかげで、本社経理部の残業時間はエライことになっているのが良い例ですね。
私もインボイス制度で業務の手間が増えているのでまったく笑えません。
うちの会社では、
①領収書をスマホでスキャンして
②経理用システムをPCで入力して
③入力内容を印刷して
④印刷した紙に領収書を貼って
⑤封筒に入れて郵送
の流れになっています。
スマホ・PC・人力をフル活用しています。(皮肉)
結局原本が必要なら、1枚ずつスマホで読み込む手間が増えただけです…。
これからもこうした税制変更や法改正などのルール変更がある度に「人」が対応していく必要があるでしょう。
特に、移行前の準備、移行期には絶対に「人」の対応が不可欠です。
ここ10年を振り返ってみても、税制変更や法改正がある度に忙殺された印象が強いです。
そして政府の動向を見るに、今後もこうしたルール変更は頻繁に起きるでしょう。
社会保険のルールが変わったり、税金が上がったりしそうです(恐怖)
AIやシステムがすべてやってくれる未来はいつになることやら。
AI化にはお金がかかる
景気の悪い話で恐縮ですが、最新のAIやシステムを導入できる会社がどれくらいあるでしょうか?
便利家電や時短家電を思い浮かべればわかるように、「便利」を買うのはお金がかかります。
同じように、会社に最新のAIやシステムを導入するのもお金がかかります。
長い目で見れば、AIやシステムを導入すれば人件費をカットできるので、将来的にはマイナスを回収できるでしょう。
しかし、マイナスを回収し、利益を生みだすまでの時間を耐えられる会社でなれば、未来への投資さえ難しいということです。
多くの会社にとって、今いる人員でどうにかするしかないのが現状です。
常に新しい取り組みが求められる資本主義経済
日本のような資本主義経済下では、常に新しい商品・サービスが生まれている必要があります。
会社が営利団体である以上、成長し続けないと維持できないですからね。
特に民間企業に勤めている人は実感としてわかるのではないでしょうか。
私は現在営業部に所属しており、仕事に「ノルマ」が課せられています。
しかし、ノルマを達成しすぎると来年度のハードルを上げられてしまうので、実はギリギリ怒られない達成率を保ってやり過ごしています。
何が言いたいかというと、
常に成長、常に新しい取り組みが求められる資本主義経済において、そう簡単に仕事はなくならないということです。
常に新しい商品やサービスが生まれ続けることは、それに付随した新しい業務が必要となることと同義だからです。
「そうは言っても人」という精神論
実は私が結構重要な根拠になると思っているのが【精神論】です。
精神論かよ…と侮ることなかれ。
日本ではまだまだ「人」に価値があるんです。
ネット型の自動車保険のCMも、「もしものときは人が駆けつける」「もしものときは人が対応」といった文言を全面に押し出しています。
テレビのCMだけでなく、広告などでも「贅沢なひととき」「おもてなし」「まごころ」といったワードをよく目にすると思います。
そうは言っても「人」
最後は「人」
みたいな精神論が特に日本ではまだまだ残っているのが❝ミソ❞だと思っています。
まとめ
なんだかんだで私は特定の職業が完全になくなるのはまだまだ先の話になると思っています。
しかし、それでも会社が人員を減らしたり、採用数を抑えることは充分あり得るでしょう。
理由としては、今のような「不景気」が今後も続きそうだからです。
実は、リストラや人員カットの根本的な原因は、AI化ではなく「不景気」なんですよね。
めちゃくちゃ儲かっててバブルなら、お給料の高くなってしまった40代50代をリストラする必要もないんですよ。
私は人材業界で働いているからこそ、そういう考え方になってしまうのかもしれませんが…。
なので、AI化・システム化にビクビクし過ぎるよりも、「その時代に見合った働き方や職業が常に生まれているからなんとかなる」と捉えるのがオススメだったりします。
それでも不安だという人は一度、転職エージェントに相談してみるといいと思います。
自分がどのくらいの会社なら転職できそうなのかがわかると安心できますよ。