ブラック企業でボロボロになりながら働いているあなたへ。
辞めたいはずなのに辞められないのは、「辞めることへの不安」があるからではないでしょうか?
今日はそんな不安への具体的な対処法を、20代で2回転職した経験のある私が解説します。
題して「正しい命綱の付け方」です。
これは私がこれまでも度々言及してきた重要なテーマですので、ぜひ最後まで読んでいってくださいね。
はじめに

私は1度目の転職でブラック企業にあたってしまった苦い経験があります。
すぐにでも逃げ出すべき酷い会社でしたが、会社を辞めると生活が立ち行かなく不安で身動きが取れず、2年も我慢してしまいました。
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20代のうちの2年間って、今思えばものすごく貴重な時間だったのに…。
そして、そんな不安の多くは「気持ちを切り替える」とか「考え方を変える」のような精神論ではどうにもならないんですよね。
退職後の不安への対処法
まず結論から言うと、具体的な解決法とは社会保険制度をフル活用することです。
社会保険制度とは、病気やけが、出産、失業、障害、老齢、死亡などに対して必要な保険給付をおこなう公的な保険を指します。
これらの具体的な活用法としては、2段階で備えることです。
まず第一段階でお金の不安を取り除き、次に転職へ向けたスキルを身に着ける作戦です。
結局のところ、
会社を辞めると生活が立ち行かなく恐怖への対処法は、なんといってもお金を確保することです。
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お金の悩みは、お金で解決するしかない一例ですね。
お金に困らないITスキルや営業力があるなら別ですが、これらは一朝一夕では身に付きません。
そんなとき頼りになるのが、社会保険制度です。
活用すべき社会保険制度
雇用保険(失業給付金)

まずいちばんイメージしやすいのが、退職後にもらえる失業給付金です。
加入期間や収入によって給付額は変わってきますが、これまでの月給の7割くらいの額が毎月振り込まれます。

自分の口座にお金が振り込まれるので安心できますね。
私はハローワークの紹介よりも転職エージェントを使った転職を常々おすすめしていますが、転職エージェントで転職する予定の人も貰えるので安心ですよ。
※手続きなどはハローワークで行います
いざ仕事を辞めてから、働くアテのない時期に毎月お金が振り込まれるのってものすごく安心感があります。
給付金額のシミュレーションができるサイトもありますので、人生戦略に役立ててみてください。
年金保険料免除・納付猶予制度

毎月給与から引かれていた年金保険料は、退職後も国民年金に切り替えて支払いの義務があります。
とはいえ、退職後の転職活動中はどうしても支払いが負担ですよね。
「いくら雇用保険のお金が振り込まれても、毎月の税金の支払いでほとんど残らないのでは?」というあなたに朗報です。
そのような場合は、国民年金保険料免除・納付猶予制度の手続きが活用できます。

しかも、猶予制度は将来もらえる年金が減ったりしないんです!
収入がない時期は、とにかく手残りのお金を増やすことが最優先です。
そんなときに頼れる制度を知っておくだけで、ずいぶん気持ちが楽になります。
住居確保支援金
生きていくためになんといっても攻略すべきは家賃です。
毎月支出の大部分を占めるのが家賃だからです。
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節約でも同じことが言えますね。
会社を辞めて家賃さえ払えなくなったら…という不安は、もはや不安を通り越して”恐怖”ですよね。
そんなときも、住居確保支援金制度について知っておけば安心です。
この際、次の転職を機に、家賃について考え直してみるのもおすすめです。
収入を上げて家賃を下げられれば、将来の選択肢がぐっと広がることだって大いに有り得ます。
さて、当面のお金を不安を払拭できたところで、次は転職について本腰を入れます。
教育訓練給付制度の活用
先ほど私は、お金に困らないためのスキルは一朝一夕ですぐに身につかないという話をしました。
しかし、数か月の時間をかけて勉強できる機会があるとしたらどうでしょうか。

しかも費用の補助までしてもらえるとしたら?
それが、教育訓練給付制度です。
教育訓練給付制度とは
一定の受給要件を満たす方が、厚生労働大臣の指定を受けた教育訓練を受講・修了した場合に、その費用の一部が教育訓練給付金として支給されます。(引用元:厚生労働省)
給付金の対象となる教育訓練は、レベル別、業種別に様々なものがあります。
のような人気の資格も対象に入っているので、正直、使わないともったいないレベルです。
注意点としては、職業訓練受講給付金は失業保険給付期間の終了後でないともらえないことです。
そういった意味でも「2段階で備える」という作戦が効いてくるというわけです。
まとめ

もし仕事をしていない時期があっても、頼れる公的サービスがある。
それを知っているだけで、ブラック企業から逃げられず心身を病んでしまう最悪の事態を回避できます。
確かにこうした公的保険は、一生涯ずっと使える解決策ではありません。
あくまで「一時的な休息」や「次へのステップアップ」のために活用すべきものだからです。
しかし、
ただただ思考停止してブラック企業で疲弊し続けるのと
お金の心配なくじっくり自分自身の将来に向き合うことができるのでは、
たとえ同じ半年間でも、今後の人生に埋めようもない差が生まれるのは想像に難くないはずです。
ただ、残念なことに、こうした制度について学校や会社で教えてくれることは皆無ですよね。
自分で情報にアクセスし、自分でハローワークや役所で申請する必要があります。
だからこそ、「知ること」は武器になるんです。
もっと早く知っていれば逃げることが出来たのに…なんて後悔はしてほしくないですからね。
今日の話を少しでもあなたの心のセフティーネットにしてもらえたらと思います。