転職に興味はあるものの、怖くて勇気が出ないというあなたへ。
私自身も20代のときに2回転職しているので、その気持ちめちゃくちゃわかります。
つまるところ、転職するのが怖いのは、圧倒的に転職に関する知識が足りていないことが原因です。
「なんとなく怖い」ってやつです。
この「なんとなく」のせいで、年単位で二の足を踏んでいる人も少なくないです。
でもそれってすごく勿体ないことなんです。
あなたは今、自分がどんな業界のどんな職種で年収いくらのオファーを受けられるのか正確に知っていますか?
もし、今よりもずっと良い待遇で働けるだけの「価値」が自分にあるとしたら?
今日は、「転職が怖いあなたが知るべき7つのこと」と題して、あなたが今よりも良い環境で働くための後押しをしたいと思います。
ぜひサラリーマンのお節介に最後までお付き合いください。
はじめに
なにも私は「命綱ナシでバンジージャンプしても大丈夫」なんて言いたいわけではありません。
危機管理能力が高いのは、素晴らしいことだと思います。
むしろ、これから私がお伝えするのは「正しい命綱の付け方」のほうがイメージが近いかもしれません。
大前提として、そもそも人は「未知のもの」に対して恐怖を覚えるものです。
その一方で、適応する能力、順応する能力も同時に備わっています。
むやみに怖がること
むやみに突き進むこと
正反対に見えるかもしれませんが、実はどちらもリスクが高いんです。
転職が怖いあなたが知るべきこと
自分が漠然と悩んでいるという事実
突然ですが、これから登山に行くのを想像してみてください。
しかし行き先がわからないままだと、準備のしようがありませんよね。
計画しようにも、服装も費用も期間もわからないですからね。
行き先が近所の山なのか、富士山なのか、エベレストなのかわからないうちは、身動きがとれなくて当然だと思います。
転職も同じことです。
そもそも自分が漠然と悩んでいるという事実に気付くことがすべての始まりです。
あなたは自分が具体的にどんなことを不安に思っているかを即答できますか?
「これが不安」「あれが怖い」というのが具体的にわかれば、対処法を調べたり、誰かに相談したりできますよね。
そこからどんどんレールに乗って進めるようになるイメージです。
何事も、まず「相手を知る」ことでやっとスタート地点に立つことができます。
自分自身のこと
転職へのイメージが湧きにくい大きな理由のひとつに、自分自身のことを理解できていないからというものがあります。
逆に言えば、自分が転職で叶えたいこと・避けたいことを徹底的に言語化できてしまえばゴールが見えたも同然です。
ゴールさえ見えれば、あとはおのずと「じゃあどうすればいいだろう?」を考えることができるようになるからです。
前述した登山の例と似ていますね。
あなたはどんな希望を叶えたくて転職しますか?
やりたいことも夢もないんだけど…という人でもまったく問題ありません。
むしろ会社や業種に対して不満に思っている点があるなら、それが理由になるはずです。
不満だろうが、愚痴だろうが、それは立派な理由です。
というより、今の自分の会社に200%満足している人は、そもそも転職なんて考えもしませんからね。
それはそれで素敵なことですよね。
自分自身を知ることは、転職活動の表面的なノウハウを知ることよりもずっと大事といっても過言ではありません。
自分の市場価値
私が冒頭でした2つの質問を覚えているでしょうか?
あなたは今、自分がどんな業界のどんな職種で年収いくらのオファーを受けられるのかを正確に知っていますか?
もし、今よりもずっと良い待遇で働けるだけの「価値」が自分にあるとしたら?
恐らく普通に働いているサラリーマンはほとんど認識していないと思います。
自分にオファーなんて来ないでしょ…と謙虚になり過ぎている人が多い印象です。
しかし、知らないままだと一生のうちに1,000万円単位で損する可能性がある話なんです。
転職市場においては、「同業他社に転職したら年収が100万円上がった」なんて話が珍しくないからです。
逆に、今の会社で年収を100万円上げようとしたら相当大変なはずです。
こうした自分の市場価値を知ったうえで、転職するかしないかを決めるのはあなたの自由です。
ですが、もし今それを知らないままズルズルと迷っているなら、一度転職市場を覗いてみることを強くお勧めします。
転職しない明確な理由
もしあなたが転職するかどうかでなんとなく悩んでいるなら、転職しない理由をしっかり意識してみることをお勧めします。
逆転の発想ってやつです。
たとえば、「仕事はキツイけど、その分給与はトップクラスなので満足している」といった明確な理由です。
具体的な理由があって転職しない道を選んだのなら、それはひとつの正解だと思います。
一番もったいないのが、転職に興味はあるけどなんとなく放置している状態です。
一般的に転職市場は若ければ若いほど有利です。
ただなんとなく惰性で日々を過ごしてしまっているなら、それはただの機会損失だと気づくべきです。
いくつもの不採用の先に内定があること
もう1つ、転職に対する不安として多く挙げられるのが「不採用になるのが怖い」というものです。
結論からいうと、1社2社不採用になるのが怖くて挫折するくらいなら、転職はできないと思った方がいいです。
優しい言葉をかけてあげられなくてごめんなさい。
転職を叶えた人のほとんどが、内定獲得までに何社もの不採用通知を受け取っています。
1社内定を得るために数社の不採用を経験しているということです。
これは新卒での就職活動や、受験や資格試験でも同じですよね。
野球に例えると、三振するのが怖いからバットを振らないなんてナンセンスだと思いませんか。
たくさん三振して、たくさん練習して、大事な試合でホームランを打てたらそれでいいじゃないですか。
失敗が怖くて踏み出せないのはものすごくもったいないです。
転職には運の要素もあること
転職について考えるとき、以下のような不安を感じる人が多いのではないでしょうか?
転職先になじめなかったらどうしよう…
転職先がブラック企業だったらどうしよう…
めちゃくちゃわかります。
そんなあなたにお伝えしたいのが、世の中には今考えても答えが出ないものがあるということです。
元も子もないことを言っていると思われるかもしれませんが、心の片隅に置いておいた方がいい考え方だと思います。
どんなに素敵だと思う会社へ転職しても、入社してはじめて見えてくる欠点も0ではないはずです。
念願叶って入社できた会社でも、ふたを開けたら同じチームに苦手なタイプの同僚がいるかもしれません。
こればっかりは個人の努力ではどうしようもできません。
しかし、今考えてもわからないことを並べて、自分の中の興味や願い、違和感、不満に蓋をしたまま生きる人と、
しっかり考えて、準備や対策をしたうえで、新しいことにチャレンジできる人、
厳しいようですが、そこには埋めようもない差が生まれます。
自分が辞めても会社はなんとかなるということ
同僚がみんな大変なのに自分だけ転職しちゃっていいのかな…
と真面目でやさしい人ほど転職にうしろめたさを感じてしまいがちです。
これ、まったく気にする必要はないんです。
どんなに「自分がいなくなったら会社が困るだろう」と思っても、辞めたら辞めたで意外となんとかなるものです。
ものすごく乱暴な例え方をすると、スティーブ・ジョブズ氏が亡くなってもApple社は潰れていないですよね。
新型のiPhoneもどんどん発売されてめちゃくちゃ売れていますよね。
気休めでもなんでもなく、組織とはそういうものです。
なので、あなた一人が気負い過ぎて頑張り過ぎる必要はないんです。
今の職場にも、あなたに助けられている人は確かにいるでしょう。
しかし、あなたが転職することで、新たに助かる人がいるのもまた事実です。
まとめ
それではまとめに入りたいと思います。
もし、それでも迷ったり、ためらったりする気持ちが今あるなら、それにとことん向き合ったっていいんです。
無視できないだけの理由があるなら、それをとことん言語化して、納得するまで悩んで、やりきったっていいんです。
そのうえであなたが出した結論なら、きっとそれは正解なんだと思います。
自分が望む人生を生きるためには、転職だけが手段ではないというのも私があなたに伝えたいことの一つです。
丁寧に考えてみてほしいと思います。ほかでもない、あなた自身のために。