志望動機を聞かれて、「御社の企業理念に共感したからです」と答えているあなたへ。
世の中によくある志望動機のテンプレとして、
のようなものがありますが、厳密にいうとこれらは「志望動機」ではありません。
今日は浅すぎる志望動機に喝!を入れるつもりで、きっかけだけで終わらせない志望動機の答え方のコツを解説していきます。
はじめに
私は仕事柄、多くの面接に立ち会ってきました。
しかし、きちんと志望動機を答えられる人は意外に少なかったりします。
「きっかけ」だけで終わっているものも多いです。
志望動機が浅すぎると、採用する側は「うちの会社を本当に理解しているのかな?」という大きな不安を抱えてしまいます。
採用には時間もお金もかかっていることを考えると、会社への理解が不十分な人物を雇うのはリスクでしかないからです。
志望動機に盛り込むべきポイント
ストーリー調のきっかけ
勘違いしないでほしいのが、私は「きっかけ」を伝えちゃダメと言っているのではありません。
「御社の商品やサービスが好きで」という話を聞くと単純にうれしいですからね。
ただ、それだけで終わると完全にアウトなので、ストーリー調で伝えるとうまく伝わるようになります。
きっかけは起承転結の「起」ですからね。
友人と恋バナをするとき、
出会ったきっかけ(職場、合コン、お見合い)だけでなく、仲を深めた過程や、告白のシチュエーション、プロポーズの言葉も根掘り葉掘り聞きたいですよね。
このイメージに近いです。
志望動機が浅すぎるなら、エピソードを付け足して深めていけばいいんです。
あなたのやりたいこと
ただ「御社に入りたいです」というアピールでは不十分なので、
もう少し踏み込んだ具体的な内容を盛り込んでください。
例としては、
「一日一善」という御社の企業理念に共感しました。
私は一日一回「ありがとう」とクライアントに言われる営業を目指しています。
過去に経験した●●のプロジェクトでは…
のように具体的に企業理念をどのように体現していくのかを付け足すと深みが増します。
ほかにも、
私はかねてから御社の商品のファンでした。
入社後は、私の強みを活かした××の業務を通じて、御社のファンをさらに増やしたいです。
そのために…
のような構文もいいですね。
あなたがその会社を志望するに至った「思い」をどのように実現するのかを、より具体的に説明できるようにしてください。
前職との比較
人事に「それって今の会社でもできるのでは?」と思われてしまうと、志望動機が途端に説得力を失ってしまいます。
あなたのやりたいことが今の会社ではできない理由をしっかり説明できなければ、人事は不信感を抱かざるを得ません。
たとえば、
などです。
このとき、会社の悪口になってしまわないように注意してくださいね。
同業他社との比較
あなたが「御社の企業理念に共感して」と伝えたとしても、ほかにも似たような理念を掲げている会社は実はたくさんあるんです。
そもそもとして、企業理念なんて正直どの会社も似たり寄ったりです。
商品なら、似たようなものをほかのメーカーも出しているはずです。
浅い志望動機だと、「ほかの会社でもいいじゃん」と思われてしまいます。
同業他社と比較したうえで、その会社でないといけない理由をきちんと説明できなければ、志望動機とは呼べません。
もし、未経験の業界への転職であれば、
も忘れずに盛り込んでください。
自分を採用するメリット
人事はあなたを採用することにメリットがあるかどうかを判断しています。
会社は学校でも養成所でもないからです。
どんなに熱く志望動機を語れたとしても、最後のダメ押し、つまり「あなたを雇うメリット」を伝えることができなければ内定は難しいです。
などをアピールできてはじめて評価される志望動機と言えるでしょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。
「志望動機って実は深いんだ」ということが伝わったのではないかと思います。
志望動機は、
のすべての項目が含まれていないと「浅い」と判断されます。厳しいですがこれが事実です。
人事の心に刺さらなければ、次の選考には進めませんからね。
しかし逆にいえば、これらすべてを網羅した志望動機はきっと人事の心に刺さるはずです。
次の選考への切符を手にするためにもぜひ取り入れてみてくださいね。